世界の残酷さと人間の暗黒面を不穏に、鮮烈に表現する「文学的ゴシック」。白秋、鏡花から乱歩、三島、澁澤を経て、京極夏彦、乙一、桜庭一樹など現在第一線で活躍する作家まで、多彩な顔触れで案内する。

内容:夜 北原白秋著. 絵本の春 泉鏡花著. 毒もみのすきな署長さん 宮沢賢治著. 残虐への郷愁 江戸川乱歩著. かいやぐら物語 横溝正史著. 失楽園殺人事件 小栗虫太郎著. 月澹荘綺譚 三島由紀夫著. 醜魔たち 倉橋由美子著. 僧帽筋 塚本邦雄著. 塚本邦雄三十三首 . 第九の欠落を含む十の詩篇 高橋睦郎著. 僧侶 吉岡実著. 薔薇の縛め 中井英夫著. 幼児殺戮者 澁澤龍彦著. 就眠儀式Einschlaf‐Zauber 須永朝彦著. 兎 金井美恵子著. 葛原妙子三十三首 . 高柳重信十一句 . 大広間 吉田知子著. 紫色の丘 竹内健著. 花曝れ首 赤江瀑著. 藤原月彦三十三句 . 傳説 山尾悠子著. 眉雨 古井由吉著. 春の滅び 皆川博子著 ほか14編