3・11以後だから。知識人は「想定」しなければならない。終わらない震災、急速に更新される科学、文系廃止に対峙する大学、揺らぐ生と死の倫理などについて、広い歴史的視野と深い知性で、流れに抗して書き記す。

内容:科学・技術の戦後七十年. 科学の技術への接近と社会的責任. 科学と宗教. やぶにらみ物理学の歴史. 行列の話. 技術の継承と将来への展望. 安全と安心. 安全学の立場からみた震災報道. 科学報道はどうか. 大学の変貌. 競争的環境と学問. 二十一世紀の大学教養教育. 大学の将来. 「死後」のあり方. 死後の世界. 人間と自然との関わり. 恵みの鉛. 尊厳死・安楽死・PAD. 平等の呪縛